お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺: -
累計納経数:88

4/24 complete


走 行 距 離 :71㎞
累計走行距離:2027㎞


32日目 (4月26日)

ここは日本だろうか?

目覚ましをセットしている朝5時より前なのにパッと目が開く。 外はとてつもない大雨で、雨粒が屋根に当たる大きな音で自然と目が覚めてしました。
今日は大阪までの移動があるのに・・・いや、これも最後の試練だと考えよう。 早く目覚めたので、ゆっくりと身支度を整え、朝のお務めへ。
本堂についてビックリ!?
参加者15人中、なんと日本人は僕1人。
今までも同じ宿に泊まる海外の方は何人もいらっしゃいましたが、こんな圧倒的な比率は初めてです。 英語、フランス語、中国語など各国の言葉が飛び交っていて、異国の地に一人でいるような感覚になります。
中に入ると住職さんから、「唯一の日本人ということでご焼香を最初に手本でやってください」と言われてしまいました。 ここは日本人として間違った作法、恥ずかしいところは見せられない。

見て分かりやすいようにゆっくり丁寧に行う。 その後、全員で般若心経を読み上げる際も、少しでも手本になればと、いつも以上に丁寧に心がけました。
アズテックの中では最年少ですが、後輩が出来たらきっとこういう感覚になるのでしょうか。 思わぬ場面で思ってしまいました。

お遍路さんと再会

朝食を済ませて奥の院に向けて出発。 道中のお寺やお店やら、興味を惹かれるものが多く、ゆっくり自転車を押して見物しながら歩きます。
金剛峯寺は見ておきたいと思い、お寺の前に止まると、後ろから声をかけられる。 振り返ると、香川県で何度もお会いした歩き遍路カップルのお二人の姿が。
ペース的にもう会わないと思っていましたが、小豆島を回っていた5日間で追いつかれ、ちょうど高野山で再会できたのだと思います。 ここ高野山で顔見知りのお遍路さんに再会できたのは本当に嬉しかった!
金剛峯寺の本堂の扉には、新元号「令和」の文字が。
平成の締め括りに、お遍路を経験させていただき自分と向き合うことができて、本当に気持ちよく新しい時代を迎えられるという贅沢な状況に感謝です。

満 願

一の橋の手前に自転車を止めて、そこから歩いて奥の院を目指します。
杉の大木、有名な武将たちのお墓等、見るもの全てに圧倒されながら20分程歩くと・・・ついに奥の院が目の前に。
これまでとは違う空気が漂っていて、自然と気持ちが引き締まります。
今までの一ヶ月間を噛み締めながら中に入り、最後の般若心経を読み上げました。
なんとも言えない達成感が身体中に湧き上がってきました。

最後の最後に・・・

奥の院にも行けたので、最後に目指すは大阪営業所! 距離もそこそこあるので、気合いを入れて出発。
下山はほとんど下りなので、気持ちよく走っていると、タイヤから変な音が聞こえてきます。 そしてブレーキをかけると更に大きい音が!?
不安な気持ちのまま下山して、すぐの自転車屋さんにかけこみます。 診ていただくと、ブレーキシューが擦り減って寿命を迎え、軽くブレーキがかかったままの状態らしい。ここは専門店ではないため、修理部品がなく修理不能だとか。
最後の最後まで試練がある・・・これもお遍路だ!

これくらいじゃ気持ちは折れません。

ですが、ブレーキがかかった状態の自転車はなかなか進まず、予定よりも3時間くらい遅くなって気づくとあたりは薄暗くなってました。 何とか18時半頃、大阪営業所に到着でき、野中社長が出迎えてくださいました。

一生に一度 かけがえのない一ヶ月

まだまだ未熟すぎる私にとっては、とても大きすぎる一ヶ月でした。 このお遍路を通して、自分の小ささ、人への感謝の心、何かを成し遂げたときの気持ちなど、普段なかなか気づくことのできなかったことが学べました。
そして留守中、先輩方には色々とご迷惑おかけしてしまいました。安心してお遍路ができるようにフォローしていただき、本当にありがとうございました。 日常に戻っても、この一ヶ月の間に自分が感謝の気持ちを感じたことを忘れず、気遣い・心遣いをできる営業になりたいと心から思いました。
お遍路研修という素晴らしい機会を与えていただき、ありがとうございました!