3日目 （3月28日）

おにぎりパワー

今日は5時半に起床し、7時に出発。
11番藤井寺から出てきたところ、74歳の駐車場の管理人さんが声をかけて下さり、焼山寺について色々教えていただきました。
話しているとポツポツと雨が振りだしてきた。
「こりゃ山の方は大変だな」と管理人さんに言われ、不安な気持ちで焼山寺を目指す。
途中、焼山寺へ向かうのに2つの分かれ道が。 出発前から諸先輩方に広い国道を通るように散々言われていたのですが、もう一方がどんなものなのか見てみたくなりそっちへ進む。

	進んで5分で目の前に急坂が・・・ この山道をもう少し進んでみようと進んでいくと、気づくと結構な高さまで来てしまった。 途中、雨がどんどん強くなり、『ショーシャンクの空に』の脱獄シーンのような大雨に。 足がパンパンになり、お腹もすいて力が出なくなったので、今朝さくら旅館でいただいたおにぎりを食べようとしたら、おにぎりと一緒に手紙が添えてあった。 ご主人のお人柄が出た温かい文章に、とても感動しました。 その後は力も湧き、一気にかけ上がりました。 登りきった時とても達成感がありましたが、先輩方の忠告を聞かずに登ったことを反省しながら後半の下り坂を降りていきました。

かかしの町

	山を下っていくと、存在感のあるかかしが急に出てきた。 雨で体が冷えてしまったので、お店に入ってコーヒーをいただく。 お店のお母さんに話を聞くと、かかしは神山の町起こしで始めたことで地元のお母様方が作っているとのこと。 町内には色々なところに、映画の1シーンを切り取ったかのような展示がされていた。 「せこい」(=疲れたの意)という方言を教えていただき焼山寺を目指す。

お遍路ころがし焼山寺へ

	人気の少ない山道を自転車でひたすら進む。 急坂がどこまでも続いていて辛い道のりでしたが、無心にただひたすら登っていきました。 不思議なもので、今まで道中、多くのお遍路さんにお会いしましたが、焼山寺の山道は１人も出会わず。 登ることだけに集中して1時間半、ついに頂上。 頂上に着いたときの気持ちは言葉にできません！ 山門をくぐると急にたくさんのお遍路さんが。 森本さんという今までお会いした方では一番年の近い41才の歩きお遍路さん。広島から来られていて、前職やそこからの境遇が似ていて意気投合！この方、会社に理解をいただいてお遍路に来ているから驚きです。 お話を聞いていて、このようにお遍路をまわれている幸せを感じました。 その後も宿が一緒だった石黒さんという女性に再会し、海外のお遍路さんとのコミュニケーションの取り方を教わりました！

休館日なのに

今晩宿泊のかどや旅館さん。 昨日泊まったさくら旅館さんから教えていただき、当日予約をして伺いました。
チェックインすると宿泊客は僕だけ。
聞いてみると今日は休館日だったそうで、僕だけのために女将さんが急遽１人であけてくださったとのこと！ 掃除もお風呂も食事もお一人で準備して迎えいれてくれました。 とても懐の深く、気さくで面白い女将さん。
出会いに恵まれた1日でした！