お遍路

本日のお遍路ログ

八十八箇所霊場

納経したお寺:0
累計納経数 :88
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別格二十霊場

納経したお寺:0
累計納経数 :20
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走 行 距 離 :60㎞
累計走行距離:1756㎞


25日目 (11月20日)

ついに四国ともお別れの日がやって来た

昨日からお世話になったびざんさんから、お弁当に!とおいなりのお接待。 朝からコーヒーも頂き、目覚めは最高! ただ居心地が良すぎて、ゆっくりしてしまい、フェリーの時間が迫ってきている。 ご主人も心配そうに見送っていただいた。
通学中の小学生と大きな声で挨拶を交わしながら、フェリー乗り場に急ぐ。 びざんさんのご主人から一番分かりやすい道を案内していただいたものの、途中行きすぎてしまい『やばいっ!』と焦った。 しかし、小原さんが「フェリー」の標識を見つけてくれ、そっちに向かうと懐かしい光景が。
何も分からず徳島にやって来た時を思い出す。
そこからまもなくフェリー乗り場に無事到着。 8時出航予定だったが、着いたのは7時50分。 やっぱり時間には余裕を持って行動しなければと、改めて実感。
フェリーに乗船すると、かなり人が多い。 雑魚寝スペースは人で溢れかえっている。 ここから約2時間で和歌山港に到着予定。 その間にできる仕事の電話や、納札の準備等をしていると、あっという間に和歌山港到着。
本州へ無事に帰って来れた。

四国でレベルアップ

さぁ問題はこれから。高野山まで約60キロ。 そのうち残り20キロは坂道だと聞いている。 とりあえず午前中に坂道手前までは移動しておきたい。 平坦な道が続き、天気も良いのでかなり快適に自転車は進む。 2時間程走ったところで、高野山まで23キロの標識。ここから試練の坂道だ。
その前にコンビニでうどんを購入。 びざんさんからいただいたおいなりも合わせて昼食。
おいなりがめちゃ美味かった!
お腹も満たし、いざ坂道に挑む。 頼むぞ!と弥七号を軽くなでで、再出発。 今日も小原さんから自分のペースで!と言われていたので、先頭を走らせてもらう。
初っぱなから、かなりの急勾配。 これがこれから続くのか?とかなり不安になった。
今日は宿坊を予約しているので、17時には入らなければいけない。 ここさえ頑張ればと、必死に上った。 幸い急勾配の坂道はそれほど長くなく、途中からゆるやかな坂道に。 これなら大丈夫だと言い聞かせ、高野山まで残り10キロとなったところで一旦休憩。
やきもちをいただき、お店のお姉さんとしばらくお話。 遊びに来ていた近くのお子さんは、高野山の保育園に通っているとのこと。 小学校はこの近くだが、中学校からはまた高野山らしい。 凄いところだなとびっくりした。
休憩も終わり、14時すぎ。 残り10キロなので、最悪自転車を押して上がっても2時間ぐらいで着くはずなので、少し気分が落ち着き、出発。
しかし、さすが世界遺産の高野山。
こんな時間からでもどんどん車は上がって行くし、観光バスも多い。 おまけに道の工事だらけ。 来年の1200年に備えて道の整備をしている模様。 ただ、坂道はそれほど険しくなかった。 体力的にも大丈夫だ。 ここで四国での経験が生きたと実感する。
もし四国お遍路を経験せずに、高野山へ向かっていたら、今頃バテバテになっていただろう。

あそこはもっときつかった、あの道はもっと険しかった、とお遍路で回った道のりと比べれば、本当に何てことない。 体力的にも精神的にも成長を実感した。 標高はみるみるうちに高くなり、あのスカイツリーと同じ標高までやって来たが、まだまだ余裕はある。

圧倒的な迫力の大門

少し物足りなさも感じながら、坂を上りきれば、高野山の大門到着。 10キロをちょうど1時間で上りきった。 昨日と同じく、遅れること15分後、小原さんも無事に到着。
大門の迫力に圧倒される。 記念撮影をお願いした方達と少しお話をさせて頂き、四国を回ってからここへやって来たと伝えると、凄くびっくりされていた。 すると、逆に写真を撮らせてとお願いされる。 どうぞどうぞと気分は良かった!
夕方になって来たので、今日の参拝は明日に回し、今日お世話になる無量光院さんの宿坊へ。
16歳の現役高校生が、夕食の準備をしてくれる。 朝から掃除に御勤めに、日中は高野山高校に通い、学校が終わればまたこうしてお寺の仕事をされている。 凄く忙しい16歳だ。
夕食はもちろん精進料理。 ビールに日本酒もいただき、かなり気持ちが良い。
明日は、朝一で奥の院からゆっくり高野山を回る予定。 その後は最終目標の京都東寺を目指す。
この研修も予定通りに行けば、あと2日。 もうまもなく修行も終わろうとしている。