お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺:6
累計納経数 :88 complete


走 行 距 離 :54.8㎞
累計走行距離:1678.4㎞


25日目 (4月1日)

結願を目指す朝も…雨

「同行二人」とは。
お遍路中いつも弘法大師様が一緒にいてくれているよ。付いてきてくれてるよ。という意味です。
じゃあ自転車遍路にはお大師様は小走りとか、走って付いてきてるの?もしかしてウサインボルト並みに速い?もしかして弘法大師様も自転車乗って付いてきてるの?じゃあ自転車は何色?ヘルメットは?… とか今日の峠の坂を登りながら考えてました。誰かに怒られそうですが。

そういえばお遍路に出発した朝も雨でした。なにやら宿命的なものを感じます。
ビジネスホテルはお遍路宿と比べて朝食が遅い上に、雨具の準備などで出発も若干遅めの出発です。
まずは7㎞程南に走り、83番一宮寺。今日も団体さんがいらっしゃいます。 そして少し戻って高松市内を東へ。
84番屋島寺。
屋島といえば源平合戦ですね。自転車で山上へ上がろうとしますが、料金所で止められ「自転車は上まで上がれないよ」と。歩きかバスの選択です。
雨はまだしっかり降っているので、屋島駅前からのバスを選びました。 お遍路始まって以来初めてのバスです。先程の料金所を抜け山上に向かいます。
標高は300メートル弱ですが、ものすごい霧です。晴れていれば源平合戦の舞台がよく見えたはずですが、何も見えない真っ白の景色です。
ほどなくして到着し、無事納経。
帰りのバスは1時間に1本しかありません。バス停で確認すると下山する次のバスまで40分程待たなくてはなりません。今日はどうしても88番大窪寺まで打つつもりなので、このロスは勿体ない…
ここで、お遍路始まって以来のヒッチハイクを試みます。
埼玉から来られたレンタカーでお遍路されている3人組の方にお願いしてみると、 「全然いいですよー」と引き受けていただきました。
ありがとうございます。感謝です。
山の麓まで運んでもらい、再び自転車に乗り、急ぎ次なる85番八栗寺へ向かいます。

雨も上がり 桜も満開

ここも上の八栗寺までケーブルカーを利用です。
乗り場で先程のヒッチハイクで乗せてもらったレンタカー遍路さんに追い付きます。「速っ!」と言われました。
昭和レトロな雰囲気の車体で自転車も一緒に乗せて山上まで。
この八栗寺は、白衣を着ておられない大勢の観光客で賑わっています。境内に出店なんかもあって、りんご飴とかも売っています。
ここもつつがなく納経。
坂道を一気に下ります。気がつくと雨が止んでいます。
気分よくうどん屋を探しながら走ります。まだ香川県に入ってからまともにうどんを食べていません。
駐車場に車がたくさん停まっていたうどん屋さんを見つけて入りました。
適当に選んだのに、さすが本場のうどんですね。
旨いです。 しかし注文した中サイズは、うどん二玉なんですね。かなり量が多いです。お腹パンパンになりながら自転車に跨がり先を急ぎます。
86番志度寺。
境内が広い。立派な五重塔があります。
そしてここからは海際を離れ3号線を南に向かいます。
87番長尾寺。
ここも境内がが広い。スペースを贅沢に使った配置です。ここの桜はほぼ満開ですね。見事です。
ついに残すは88番大窪寺のみ!
やっとこさ、ここまで来ました。
時間的にもある程度余裕が出来てきました。 17㎞程の道のりは前川峠を越えるそこそこの山道ですが、気力充実で問題なしです。

結願して想うこと

道すがらにあるお遍路交流サロンに立ち寄り、「自転車遍路大使任命書」を頂きました。 うちの会社の先達がみんな頂いてます。自分の番号は77番。なかなか良さげな番号です。
施設の方からお茶とお菓子のお接待を受けながらお話します。「あなたの会社の社長さんに会ってみたい」「社長さんはいつ来るの?」とか言われます。
そして「ここから大窪寺まで10㎞くらいも結構アップダウンあるよ」とも。
この道のりも一気に走り切ります。一番軽いギアで足を回転させながら、冒頭の同行二人について考えていました。
ついに到着。
自分でも、もったいぶりながら色んな所を写真撮ったりしながら進み、本堂、大師堂にて納経。ご朱印を頂戴しました。

込み上げるものは涙ではなく、「あぁ良かった」という安堵の気持ちが一番大きかったように思います。まだ1番霊山寺の御礼参りと高野山は残っていますが、とりあえずお遍路研修の結願を繋ぐことができました。
高野山といえば、1200年の例のやつで、この4月、5月はすごい混雑するようで、宿も個人の予約ではなかなか取れないとの噂も聞きます。まだ自分自身で調べてないのでわかりませんが、今晩宿で調べようと思います。

宿に着いた直後、横殴りの土砂降りになりました。いや~間一髪セーフです。