お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺:1
累計納経数 :38


走 行 距 離 :85.7㎞
累計走行距離:758.3㎞


11日目 (3月18日)

今日の天気予報は雨

出発前に、宿の方と一緒に記念写真を撮って頂きました。
本当にお世話になりました、ありがとうございました。この後もお遍路日誌をお楽しみいただけると嬉しいです。
今日は足摺岬までの約80㎞の道のりです。
天気予報は昼頃から雨。降られないうちにできるだけ距離を稼いでおきたいところです。
海岸沿いの56号線。午前中の移動は順調。それほどキツイ坂もなく、トンネルをいくつも抜けスイスイ進みます。
海岸のほうを見るとサーフィンをしてます。今日は風があるので波が高い。 波が砕けた粒が、白く霧みたいで、少し幻想的です。
道路には「白浜海岸」の標識があります。白浜というと南紀白浜、和歌山県の白良浜をイメージしますが、こちらは黒いゴツゴツした岩が延々と続いてます。
「なんで?」と思いながら進みます。

カエルの大合唱と伴に本降りの雨

四万十市に入り、日本一の清流四万十川を渡り、しばし海岸線を離れます。
このあたりで雨が降りだしました。
休憩を兼ねて雨具を装備して、先に進みます。
本日第一の目的地は、うちの会社の先達が何人もお世話になった中荒水産さん。
次第に雨脚が酷くなります。走っていると目も開けづらい程の雨です。道路脇の畑からはカエルの大合唱です。
目的地付近になり、少し道を間違えながら、最後は港のお兄さんに聞いて、やっとたどり着きました…が、誰もいません。
ずぶ濡れの体で工場の中の事務所を訪れますが、電気も点いてません…
今日はお休み!?トコトンついてません…
気を取り直し、38番金剛福寺に向かいます。
ここは10㎞程の道のりでしたが、坂が多かったからかテンションが下がった為か結構しんどいです。
道路脇の木々がトンネルのようになった先に足摺岬がありました。
ついに高知県の南端、太平洋に突き出た足摺岬到着。
ジョン万次郎の銅像があります。展望台からは砕けた波が白く泡立っているのがよく見えます。そしてどしゃ降りです。

無心の境地

そんな中、すぐそばにある38番金剛福寺で今日唯一の納経。
室戸岬の最御崎寺もなんとなく感じましたが、色使いが大陸的というか、他と比べ派手な感じがします。
しかし酷い雨です。
宿へ向かいます。
本日の宿「民宿青岬」は社長を初め、何人もお世話になっています。
ずぶ濡れの状態で宿に到着するやいなや、女将さんが「大変な会社やねぇ」と言われ、「いえいえ貴重な経験をさせてもらってます。」と返します。 すると、「面白いユニークな社長やからなぁ」など言われました。
晩御飯の時、歩き遍路さんとお話します。 「歩いている時に何考えて歩いているんですか?」と聞くと、その方はしばらく考え、 「何も考えてないよ」ですと。
無心の境地なんでしょうか。
自分は「次はどこで曲がるんやったっけ?」とか「どっか写真スポットはないか?」とか「このトンネル長いねんっ」とか、まだまだ雑念が多いのでしょうか。
高知県も終盤です。明日も天気悪いらしいですが頑張ります。