お遍路

本日のお遍路ログ

八十八箇所霊場

納経したお寺:6
累計納経数 :36


別格二十霊場

納経したお寺:0
累計納経数 :4


走 行 距 離 :79㎞
累計走行距離:615㎞


9日目 (11月4日)

お遍路さんに優しい宿

お世話になった遊庵さんのおもてなしは凄かった。 小原さんから聞いてはいたが、何もかもお遍路さんには優しい宿である。
今回は研修開始後、初めて女性のお遍路さんお二人と一緒の宿になり、男性とはまた違ったお話ができた。お遍路中にお世話になる宿では、いつも話が盛り上がる。みんな目指しているものが一緒なので、同士のような感覚に陥る。 普通の旅行では、ここまで深いお話をすることはないだろう。毎日が良い勉強だ。
仕度をして、ご夫婦とお別れ。家の前に綺麗な花が咲いていた。
今日はまず31番竹林寺から。
3連休明けなので、みんな何かと慌ただしく通勤・通学しているように見える。自分も竹林寺へ行って9時になれば、色々仕事の電話をしなければならない。 竹林寺は坂の上ではあったが、一番行きやすい道を遊庵の女将さんが教えてくれたので、スムーズに到着。と、平日にしては凄い車の数。

結縁灌頂

今日、竹林寺では「結縁灌頂厳修」が行われていた。結縁灌頂(けちえんかんじょう) とは、目隠しをして曼荼羅の上に華を投げ、華の落ちた所の仏と縁を結ぶ儀式のこと。
お寺の方に聞くと、滅多に見れないとのこと。これはナイスタイミングだ。

お坊さんが一列に並び、なかなか迫力がある。何か得した気分になり、竹林寺を打ち終える。
それから仕事の電話も済ませ、高知駅方面へちょっと寄り道。
はりまや橋やひろめ市場等を観て回るが、ひろめ市場はぜひ夜に来てみたいところだった。今回少し時間がなく残念だが、また旅行で訪れたい場所にランクイン。
32番禅師峰寺も少し高台。今日の空も凄く青く、気持ちがいい!
そこから33番雪蹊寺までは、途中無料の渡舟を使用。日中は1時間に1本だが、これもタイミング良く、少しの待ち時間で乗船。船上で地元の方とお話をしていると、あっという間に向こう岸に到着。
雪蹊寺では、前のお寺でも一緒だった女性お遍路さん4人組に声を掛けられ、いつものように研修であることを伝えると、アメのお接待をいただいた。
それにしても、なぜ女性はいつでもアメを持っているのか?これまでに何回もいただいている。 「大阪のおばちゃんならいつも持っているイメージはあるが、アメは全国共通か?」などと考えながら、34番種間寺を打ち、納経所の女性から「頑張ってね!」と頂いたのは、アメ・・・ではなく、マドレーヌだった。
皆さん、本当にありがとうございます!

今の自分なら行ける!

35番清滝寺も険しいよとアドバイスをいただいたが、「今なら行ける!」と心では思った。でも、険しかった。地元の方が言うのだから当たり前だが。道中、菊のスカイツリーが綺麗に立っており、目を奪われる。
清滝寺を打ち終わると16時。今日は次の36番青龍寺の近くの宿。17時に間に合えば行くつもりで出発。
15キロぐらいはあっただろうか?アップダウンも少々あるが、結局間に合わそうと必死に走る自分がいた。 海を渡る橋の上で自転車に乗るおじいちゃんから「がんばれ~!」と声を掛けられ、一層力が入る。
こんなに必死になったのは初めてだった。青龍寺に着いたのは16時40分。何とか間に合った達成感はハンパない。 だが、目の前に立ちはだかるのは、朝青龍が特訓したという青龍寺の階段。
小原さんがかけ上がったと言っていたので、自分もやるしかないっ!
最後の力を振り絞り、本堂までかけ上がると、さすがに足はフラフラに。
それにしても高知は少し高台にあるお寺が多い。距離も長い。さすが修業の道場。明日からは足摺岬への長距離修業が待ち構えている。