お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺:4
累計納経数 :75


走 行 距 離 :15㎞
累計走行距離:1249㎞


25日目 (11月14日)

巡り合わせを感じる今日この頃

今朝もがっちり御飯をいただき、出る前に自転車の話。 ご主人は本当に自転車に詳しく、自前の自転車もみせていただいた。
ニシキという今は販売されていないクロスバイク。
ビアンキのロードバイク。
むちゃくちゃ軽くてびっくりした。 色々ありがとうございました!
そして出発!
昨日は途中で時間になってしまったので、少し戻って、本日は善通寺の宿坊で泊まる予定。
まず曼荼羅寺へ。
途中、遠い山の上にお寺のようなものが見える。
もしかして…
すぐに到着。 納経を済ませ、少し上がると次の出釈迦寺。
ここの奥の院には行ってみたらと聞いていた。 途中に見えた、山の上のお寺、捨身ヶ嶽だ。
当時、真魚(まお)と呼ばれていた弘法大師が7歳の頃、その身を崖から投げ出し、御釈迦様と天女に助けられたという逸話がある。

捨身ヶ嶽

トレッ君を置いて、お寺へ向かうとかなりの急勾配。 お遍路の方はいないが、地元の方はポツリといらっしゃる。
地元の方に声をかけられ、『1000人に一人だ!』と話し、ぜひこの水を飲みなさいと言われ、弘法大師加持水『柳の水』を飲んだ。
この水は、まあーるいんじゃ!と言われ飲んでみる。
うん。まあーるい。
まろやかでトゲがない。 嘘ではなく、本当にまあーるい。 この水で、お米を炊くと最高だとか。
なかなかの急勾配が続く。 地元の方に抜かれる。
紅葉はこれからって感じだけど、全然キレイ。
地元の方を追いかけるような感じでやっと到着。
入り鐘をつく。
鐘は必ず先に打つ。これを入り鐘と言い、後で打つのを出鐘(戻り鐘)と言い、お金が出ていくと言われているので、必ず入り鐘を打ちなさいと教えてもらった。
お参りして、この上の岩場に行きな!と言われ、下で今日は滑りやすいからどうかなー?と言われてたのだけど、行くことに。
せりわり行場を思い出す。
岩、岩、岩。
登りはいいけど、帰りつらいやろなーとか考える余裕はあった。
捨身ヶ嶽到着。
反対側の景色までみえた。 ちょっとつまづいて落ちたらアウト。
誰も助けてくれない状況ではあったけど、やはり満足感は半端ない。 思わず大声で叫んでしまった。
下山すると、地元の女性の方と一緒になり、宗派について色々教えていただいた。
もちろん、会社の研修です!はお決まりのパターン。
女性はさらにもう一度上がると言われお別れをした。
トレーニングにとても良いらしく、プロの登山の方も大きい山を登る前にここに来たりするそうです。
帰りにもう一度、柳の水を飲み、『まあーるい』のを感じてきました。
次は甲山寺。
かぶとやまとも言われ、登山コースがあったけど、ひざが笑っているので、無理しませんでした(笑)

世の中で一番大事なもの

お昼はうどん。 宮川製麺所。
ルールがわからず、トッピングしすぎました!
そして、善通寺へ。
先に宿坊へ手続きを済まして、トレッ君も屋根付きの駐輪場に置き、荷物は部屋に置いて身軽でお参りに。
さすがは誕生院、善通寺。 とても広いし、規模が違う。 本堂は金堂、大師堂は御影堂と言われていた。
歩いていると、男女の子供二人が仲良く学校から帰る途中で、挨拶すると、とても元気な二人で、ちょっと話した。

自分 : 毎日ここ通って帰るん?
子供 : うん!
自分 : お参りしてる?
子供 : お金ないもん!
自分 : お金なくても、お祈りだけでもいいやん?
子供 : 何言ってんのぉー?世の中お金が一番大事やねんで!
         お金なかったら何もできひんし!
自分 : ・・・・・

子供には色々教えられます。
傘に隠れた二人、とっても可愛かった。
そして金堂でお経を読むと、いろんなことを思い出し、感謝の気持ちが溢れた。
御影堂では、『戒壇めぐり』といって、地下の暗闇を今までの人生を振り返りながら歩く。
本当に何にも見えない。 上も下も右も左も。 不思議な経験だったけど、人生振り返ろうとしたが、後悔とか懺悔とかそういう気持ちには一切ならず、先のことを考えていた。
でも良い経験でした。
そして、お風呂に御飯。
距離は走ってないけど、中身の濃い1日でした。
巡り合わせというのは、必ずあるものだと思います。