お遍路

本日のお遍路ログ

納経したお寺:1
累計納経数 :88 complete


走 行 距 離 :78㎞
累計走行距離:1573㎞


24日目 (9月26日)

四国八十八ヶ所自転車遍路大使任命書

お遍路23日目、今日もベテランお遍路さんの話しを聞きながら朝食です。
やっぱり、結願前日に87番のへんろ宿に泊まって良かったです。遍路中のお客さんや、宿のご主人に色々参考になる話しや面白い体験談も聞けたし、自分のこれまでの道のりも人に話すことで振り返ることができました。 宿を出発するとき、宿のご主人に結願の朝の写真を撮っていただき、結願の寺88番大窪寺へ出発!!
しばらくすると、長い坂道に突入。 でも、これまでの道のりで鍛えられた脚で楽々登って行きます。 巨大な前山ダムに差し掛かります。ここら辺から超険しい女体山経由の遍路道との分かれ道です。
そこからすぐに、道の駅「ながお」と「おへんろ交流サロン」があります。 昨日、宿でのお遍路ミーティングでも話しに出てきた「おへんろ交流サロン」。 歩きで訪れると、歩き遍路の証明書的なものが発行されるとの噂。自転車でもくれんじゃない?と言われたので、訪問してみることに。
朝8時と早い時間にも関わらず、中ではお接待をしていただきました。貴重なお遍路に関する資料も沢山展示してあります。 肝心のお遍路証明書ですが…自転車でもいただけます!! しかも、今年2014年の7月から自転車遍路専用の証明書、「四国八十八ヶ所自転車遍路大使任命書」と、緑のピンバッジ(歩き遍路は赤)を発行しているらしく、まだあまり人に知られていないので21番目の大使に任命されました!!
全国で21人目!!ちょっと凄いかも。
お接待していただいたおばさんによると、まだまだこういう証明書を出してるのを知らないから、是非広めて欲しいとのことなので、このブログを見ていただいてる方、是非とも立ち寄ってください!! ここまできたらこの証明書はかなり嬉しいものになっています。大窪寺で2000円の結願証明書を発行してくれますが、多分こちらの方がありがたく感じます。 それから、四国の立体模型に各霊場を示したものがあったので、それを見ながら、「あそこは辛かった、あそこではこんな出会いがあった。」など話しているうちに結構な時間が経過。

忘れないうちに、高野山の情報収集。 噂では聞いていたけど、登山距離は20㎞越え、時間的には6時間程度かかり、ほぼ一日仕事らしいです。 しかも、寒いので防寒対策も必要等々、聞けば聞くほど事前に対策が必要なのがわかりました。 最後にお遍路バッグ等色々いただき、「またアズテックの社員がくるんでよろしくお願いします 。」と依頼して大窪寺を目指します。

結願のお寺

また、登りが続きます。 もはや物足りないくらいの坂道です。 大窪寺に到着! 結願のお寺だけあって、門が立派です。 ちゃんと、金剛杖を納める場所もあります。 お参りを済ませて、納経所へ。 ご朱印をいただきます…当たり前ですが「おめでとう!」などの祝福の声はありません。どちらかというと、「おへんろ交流サロン」で、自転車遍路大使に任命されたときのほうが、達成感がありました。これも、お礼参りの霊山寺や高野山があるから、達成感を感じにくいのかなと思い、徳島へお礼参りに向かいます。
徳島県に入るまでは、登った分長い下り。楽チンです♪ そこから、霊山寺まではナビを頼りに行きます。このお遍路中、何度もナビだけを頼りにして痛い目をみてますが、少し気が緩んだころにまた同じ過ちを繰返します。
逆打ちの順路のはずなのに、通ったことのない、激しいアップダウンの道、終盤戦になって初めてスマホの画面を叩き割りたくなります。でも、これまでナビとと地図とを組み合わせたらほぼ迷うことなく巡礼できたことを思うと、ナビのおっちょこちょいさも愛しく思えます…ほんのちょっとだけですが。
霊山寺まで逆の道を行くと、まだ白衣などの装着品が新しく、肌の色も白い新人お遍路さんとすれ違います。一ヶ月前の自分を見ているようで、すれ違うたびに応援したくなります。
霊山寺に行くまで、最初の方に通った道を通ると、最初乗り慣れない自転車で膝が痛かったこと、お遍路2日目から雨が降り最初から苦戦したこと、5番地蔵寺を打ってる間に晴れ間が見えて安心したことを鮮明に思い出します。

霊山寺に帰ってきた

霊山寺に到着!! 最初に訪れたのが昨日のようです。
お参りする前に門前で記念撮影したいと、駐車場から出てくる人を待っていると逆方向から声を掛けられます。 振り替えると、首から高そうなカメラを持った男性が二人、女性が一人。 「この人たちなら、うまいこと写真を撮ってもらえそう。話をしたあとに頼もう。」と思いしばらく、お礼参りで来たことや、大阪からきて、1番から通しでまわってることなどを話します。
話していると、「写真撮っていいですか?」と男性から依頼。 撮ってどうすんのやろ?と思いながら依頼を受けます。それから、詳しく聞くと雑誌などを発行している会社の人らしく、写真とインタビュー内容を雑誌に掲載したいとのこと。

今回の研修は、大学生の卒論のアンケートといい、今回といい、「お遍路とは?」みたいな難しい質問をよく受けます。 でも、おかげで辛かったこと、嬉しかったこと、一番嬉しかったお接待など、お礼参りにきて改めて振り返ることができました。 インタビューに応え、写真を撮っていただき、その雑誌を家に送っていただく約束をして、霊山寺にお礼参り。 相変わらず人が多い。
お礼参りに来ているのは僕一人だけなのか、みんな慣れない様子で探り探りです。懐かしい光景です。 そして、納経所へ行きお礼参りのご朱印をしていただき、四国の輪を結び四国88ヶ所霊場の巡礼終了です。 まだ、険しい高野山が残っているのであまり達成感はありませんし、自分の中で何かはっきりとした変化があったかわかりませんが、ただ言えることは良い出会いと経験をした旅でした♪